今まで色々な「不思議体験」をした事があるので、その話を書いていこうかと思います。
あ、ちなみに「見える人」ではありません。
霊的なものを実際見た事は無いのですが、「不思議な体験」をした事が結構あるだけです。
これを読んでいる知り合いの皆さんは、その辺勘違いをしないで下さいね。。。。
****************************
これは20代前半の頃の話。
当時、仕出し弁当屋で住み込みでバイトをしており、1階は調理場、2階は事務所と共同宿舎という場所で生活していました。
部屋は1人1部屋。部屋によって広さは違うのですが、自分の部屋は8畳で収納無し。
キッチン・トイレ・風呂・洗濯は全て共同という環境。
生活するのに特に不便も無く(強いて言えば駅から遠いくらい)、従業員同士の仲もよく、楽しくやっていました。
自分の部屋は、建物には2階へ上がる外階段がついており、外階段から入ってすぐの場所にある部屋でしたので、よく職場宛の郵便物の受け取り、営業マンの営業対応、新聞屋の勧誘(即断で拒否・汗)等をする事があり、色々な人が部屋のドアをノックしてきます。
対応自体はそんなに苦になっていないのですが、部屋にはインターフォンが付いていない為、基本的にドアをノックされるわけです。
中には強めにノックしてくる人もいて、部屋でくつろいでいる時にそんな事をされると結構びっくりするので、インターフォンがあったらいいなぁと漠然と考えていました。
ある日、近所のスーパー+百貨店(ドン●ホーテみたいな感じ)で色々雑貨や家電等を眺めていると、便利グッズコーナーに「簡易インターフォン」なるものを発見。
どういうものかと言うと、通常インターフォンの設置にはそれなりの工事が必要なのですが、その「簡易インターフォン」は、呼び出し用のベルボタンとスピーカーがセットになっており、ボタン側とスピーカー側にそれぞれ乾電池を入れ、ボタンを押すとスピーカーが鳴るという仕組みのものです。
値段も数千円と手頃だったので、即決で購入。
電池交換なしで、大体1ヶ月位持つという事だったので、ある程度持つ様に乾電池も併せて購入し、早速部屋に設置しました。
設置してからは、皆さんちゃんとインターフォンを鳴らしてくれるようになり、いきなり強いノックをされてびっくりする事も無く、「買って良かったなぁ」と素直に思っていました。
それから数ヶ月過ぎたある日。
夜、部屋でくつろいでいて、眠気がおそって来たので寝ようと思っていた時
「ピンポーン」
という電子音が、部屋に響きました。
時間は正確では無いのですが、毎日眠くなって寝る時間は大体AM2:00~3:00の間とほぼ決まっており、その時も大体それ位の時間だったと思ってます。
その時間帯になると、眠気がピークだったので、正直応対したくありません。
流石に郵便やら営業マンやらが訪れたわけではなく、多分別の部屋の人が鳴らした筈なので、明日仕事中に要件を聞けばいいやと思い、対応せずにそのまま寝てしまいました。
翌朝、別の部屋の人に、昨日自分の部屋のインターフォンを鳴らしたか聞いてみたところ、誰も押していないと返答。
ちょっと怪訝に思ったのですが、この共同宿舎は結構管理が自由、というか住人にセキュリティ管理を一任しており、その為に友達や恋人を自由に招き入れられる環境にありました。(今はどうか知りませんが)
昨日の夜も、他の部屋の人が友達を呼んで部屋で飲んでいたので、その友達が帰る際に酔っ払って間違って押したのだと判断し、特に気にも留めずその日は過ごしました。
それから約2週間くらいですかね。
数日おきに、夜中にインターフォンが1回だけ鳴るという現象が起きました。
時間帯は、毎回決まって夜中の2:00~3:00の間。
この時間は基本眠りの体制に入っているので、インターフォンが鳴っても応対する事は無く、次の日に他の部屋の住人に聞いても「知らない」という返答。
ここでおかしいという判断をすべきだったのしょうが、当時の自分は
「他の部屋の住人がいたずらをしているはず。いつか見つけて引っ叩いてやろう。」
という斜めな発想をしていたので、その場で追求する事も無く日々が過ぎていきました。
そして2週間位過ぎたある日。
その日は週末ということもあり、自分の部屋に当時付き合っていた彼女を招き、二人で酒を飲みながらレンタルしてきたDVDを観ていました。
次の日が休日で、酒も程よく入っており、彼女との会話もそこそこ弾んでいた為に目が冴えており、気が付いたらAM3:00位の時間になっていました。
そこでいきなり
「ピンポーン」
と電子音が響きます。
いつもなら応対はしませんが、今日は眠くないのと、誰が鳴らしているのか突き止めようという思いで、返事もせず無言で(彼女の口は塞いで、静かにと言って)、物音を出来るだけ立てない様にしながらも、速攻で部屋のドアを開けました。
するとそこには
誰もいませんでした。
「あれ?」
おかしいなぁーと思い、どこかに隠れているのかと隠れられそうな場所を探したりもしたのですが、誰もいません。
彼女も不思議そうに部屋から顔を出し、こちらを見ていたので、一旦部屋に戻り、ここ2週間位数日おきにインターフォンが1回だけ鳴るので、犯人を突き止めたいという話をしました。
そうしたら、彼女が「もしかしたら誤作動じゃない?」と一言。
なるほど、よく安物のトランシーバーも変な周波回線拾ったりするから、同じようにどこかの部屋の電波でも拾っているのか。
それか、建物が国道沿いに建っているため、長距離トラックの無線の違法電波を拾って誤作動しているのかも?と思い、インターフォン自体を調べようという事になりました。
さっそく部屋のドアを開け、ベルボタンを押す
「あれ?」
おかしい。鳴らない。
ベルボタンを押すと、ボタンの上にあるLEDライトが点灯する為、電池切れでは無い筈。
しかし、何度鳴らしても音は鳴らない。
「おかしい。鳴らないなぁー。」
スピーカーの調子が悪いのか?と思い、電池が切れたのかもしれないので、一度電池を交換してみようと部屋に入り、スピーカーの電池挿入部分を開けた時
「!!!!」
電池が入ってない…
何でだろ?と思っていたのですが、電池が入っていないのは、単純に前回電池を交換する際、入れ忘れていただけの事。
電池の残り数を数えれば、そんな事すぐに分かります。
一番の問題は
「電池が入っていないスピーカーが鳴った」
という現象だった。
このスピーカー。安物ということもあり、ACアダプターや、その他電源は一切搭載しておらず、電池のみで動作するものです。
その電池が入っていない状態で「電子音」が鳴ったわけです。
その後、彼女が「怖いから今すぐそれを壊して捨てて欲しい」と泣き始めたので、即壊して捨て、その後は何事も起きずに過ごす事となりました。
後日、仕事終わりに職場の人たちとご飯を食べに行く事があり、その時にこの話をしたところ、
「そうなんだー」
「結構出るからね、うちの建物」
「白い女の人ですか?」
「そうそう、君も見たんだ」
「それこの間、私もみたわよ」
など、住人/社員/パートのおばちゃん含めて結構な目撃証言が寄せられました。
そんな皆さんに自分から一言
「皆さん。ノンキですね。」
****************************
これが以前体験した不思議体験の1つです。
他の話も、機会があれば書こうかと思ってます。